[西宮市]鳴尾の旧国道道標


宮崎延光著『西宮の道標』p26に「ご用がすんで寄付者宅へ返された道標」として紹介されている道標を見に行っていきました。
現在も、同書に記載されている住所にあり、寄付者の身内の方により大切に保管されていましたので、お願いして敷地内に入れていただき、写真を撮影することができました。

『西宮の道標』で、「右鳴尾」となっているのは「左鳴尾」の誤記であること、「大正十三年」は「大正十五年」が正しいことが判明しました。

大正15年といえば、まだこの旧国道が国道2号線として阪神間唯一の幹線でしたが、翌昭和2年には現在の国道2号線が開通していますので、なんとも微妙な時期に建立されたことになります。
ただし、県道に格下げされたとは言え、この旧国道には昭和40年代まで鳴尾地区と尼崎市内を結ぶ路線バスも多数通っていましたので、この道標の活躍した期間は意外と長かった言えるかもしれません。
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