[西宮市]広田の西国街道道標


宮崎延光著『西宮の道標』のp42に「御手洗川の川底から引き上げられた道標」として紹介されています。同書には、西宮市中央体育館に保管されていると書かれていますので、何度も中央運動公園内を探索しましたが見つからず、西宮市立郷土資料館に問い合わせたところ、現在は同館で保管しているとのことでしたので、見せていただきました。

西宮市内で、表示内容に合う辻は1ヶ所しか無く、地図の地点を旧位置と推定します。
東から御手洗川を渡ってくると、この辻に達します。
かつてはこのまま直進して打出に達し、兵庫に向うのが西国街道の本道でした。
ところが、江戸時代初期に西宮が宿場町として発展し、兵庫に向う場合もここで左折して西宮を経由するのが西国街道の本道となりました。
直進する旧道は、明治時代になっても、神戸方面への近道として残っていましたが、あぜ道程度の道幅に縮小されていた広田神社馬場先までの区間は、やがて消滅してしまいました。
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